賢いのに、なぜか育てにくい子
今回は、WISC検査を通して見えてきた「賢いのに、なぜか育てにくい子」の特徴についてお話します。
「この子、言葉はしっかりしてるし、知識もある。でも、なんだか育てにくいんです」
「学校では優秀だと言われるのに、家ではいつも怒ってばかり…。大爆発することも。」
それは、“頭がいいのに不器用な子”に共通する3つの特性が関係しているかもしれません。
特性①|情報処理の“偏り”が大きい
このタイプのお子さんは、WISCの検査で得意な領域と不得意な領域の差が大きいことがあります。
たとえば…
- 言語理解(語彙や知識)はとても高いのに
- 処理速度やワーキングメモリ(作業効率や記憶の保持)は苦手
この場合、「わかっているはずなのに、なぜできないの?」というギャップが起きます。
親や先生が期待している姿と、実際の行動が一致しないのです。
特性②|感覚や運動の不器用さ
・字がとても汚い
・食べるのが遅い
・片づけや身支度に時間がかかる
・ボタンを留められない、靴紐を結べない
これらの行動が続くと、つい「なんでできないの?」「ちゃんとして!」と言いたくなりますよね。発達に問題があるのでは?なんて、心配したり。
でも実は、「手先の不器用さ」や「感覚の過敏さ・鈍感さ」が背景にあることもあります。
知能と身体の発達にはタイムラグがあることも多いのです。
特性③|感情のコントロールが難しい
賢い子ほど、自分の失敗や周囲の期待に敏感です。
- うまくいかないと、かんしゃく
- 注意されると、反発
- 何も言っていないのに「バカにされた」と感じる
これは、自己評価の高さと、未熟な感情コントロール機能のアンバランスが原因かもしれません。それは自然な発達過程なのです。
「育てにくい」は「可能性の芽」
子どもの育てにくさは、親のせいでも、子どものわがままでもありません。
多くの場合、“特性のアンバランス”が見えにくいだけなのです。
そして、これは放っておくと「生きづらさ」にもつながりますが、
適切に理解し、関わりを工夫することで、その子の才能を伸ばすチャンスにもなります。
「この子、賢いのに不器用で、どう接していいかわからない」
そんな悩みは、あなただけではありません。
WISCなどの検査結果を活かしながら、お子さんの“今”を整理し、
未来へつなげるサポートを、心理師として一緒に考えています。
ご希望の方には、検査後の個別フィードバックセッションも行っています。
お気軽にお問い合わせくださいね。
.png)

